プロユースのAO入試
VERTISの設立当時、ITSのもたらす世界は単なる構想に過ぎなかったが、今やそれが形・システムとなり、実用化という新たな段階を迎えようとしている。
ちなみに、このVERTISは二○○一年六月四日から「ITSJapan(ジャパン)」と名称を変更している。
込まれるという。
ITSの目標は次のとおりである。
@安全面……安全機能による交通死亡事故件数を三○年後に現在の半分に減らす。
A交通面……渋滞は、円滑機能により二○年後に現在の五分の一に減らす。
B環境面……平均車速向上による燃費改善と排出ガスの低減から、三○年後にクルマの燃料消費量とCO2(二酸化炭素)の約一五%を削減し、都市部のNOx(窒素酸化物)を約三○%削減する。
まさにITSは、新たなモビリティ社会構築の場になりうるものと言える。
そこでトヨタは、ITSをビジネスの側面だけでなく、中長期的な視点を持って、より整合性のあるモビリティ社会の実現に向けてITS事業ビジョンに取り組んでいる。
もちろん、日本としてのITSへの取り組みは官民一体で進められており、九六年に当時の警察庁、通産省、運輸省、郵政省、建設省が策定した「ITS推進に関する全体構想」に基づいた様々なプロジェクトが推進され、トヨタもこれに協力すると共に、研究開発を進めてきた。
九九年には、ITSに係るシステムアーキテクチャ(全体概略設計図)が策定され、新たな産業創出へ本格的に動き出している。
関係省庁も二○○一年一月の省庁再編で移行したが、民間と行政が一体になった国家プロジェクトであることに変わりはない。
トヨタのITS事業ビジョンは、取り組むべき分野を五つに分けている。
それぞれ詳しく見ていこう。
@カーインテリジエントクルマのハードの高機能化を図るもの。
自律型の高機能化から、インフラ協調による自動運転に至る多様な走行支援システムに進める。
トヨタITSの中軸でもあるカーインテリジェントについては、かつてのパワーやスタイルを競っていたクルマから、人や道路とのインターフェイスを重視した安全で使いやすいクルマヘの進化に向けた研究開発を続けている。
高度な情報通信技術やセンシング技術を駆使して場外物の見落とし、ブレーキの踏み遅れ、車線の逸脱などの人間のエラーを何らかの形で補完して安全を確保し、運転する楽しみを広げるという、言わば人間の五感を補う高機能化の実現である。
トヨタがすでに商品化したITS装備としては、「ブレーキ制御付レーダークルーズコントロール」「ブラインドコーナーモニター」「NAVI・AIISHIFT」「バックガイドモニター」などが挙げられる。
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